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前立腺肥大症

前立腺肥大症とは

前立腺肥大症とはのイメージ

前立腺肥大症とは前立腺が加齢に伴い大きくなり尿道を圧迫し、排尿障害を起こす病気です。早くて40代から前立腺肥大の傾向があり、60歳代では約70%、80歳代では実に90%に達します。
パーセンテージからわかるように、今や高齢化社会になりつつある日本にとって、この前立腺肥大症の患者さんは増加傾向にあり、50歳代の方で5人に1人が症状が発生しています。

前立腺肥大症の症状とそれに伴う診断

前立腺肥大症の症状とそれに伴う診断のイメージ
1臨床症状

前立腺肥大症による症状は大きく2つに分けられます。

膀胱刺激症状

頻尿、夜間頻尿、尿意をがまんできない尿意切迫感

尿道閉塞症状

おしっこの出が弱くなり、途中で途切れたりする、残尿感や排尿時のいきみ、尿閉など

2国際前立腺症状スコア(international prostatic symptom score;IPSS)

前立腺肥大症の症状を定量的に把握するために、患者さんにご記入頂くアンケートです。評価項目は7項目で残尿感、排尿間隔、尿線途絶、排尿の我慢、尿勢、腹圧排尿、夜間排尿回数についてです。
このスコアの合計点から症状の程度を経度、中等度、重度の3段階に区分します。

3残尿量測定

残尿には個人差がありますが、正常例では0.5ml程度とされており、残尿が50~100ml以上あれば膀胱排出機能の低下が示唆されます。
前立腺肥大症ではこの膀胱排出能の低下をひきおこし排出後の残尿を増加させます。
また残尿量は超音波診断装置を用いてその量を測定します。

4尿流量測定

患者さんに負担をかけずに測定装置に向かって排尿して頂くだけで、患者さんの排尿状態を判定できます。
この測定によって最大尿量率と平均尿量率を測定し、正常値からの低下が前立腺の大きさに相関します。

5PSA測定

前立腺肥大症と同様な排尿症状が前立腺がんにおいても生じます。
また前立腺肥大症と前立腺がんが合併する場合もあり、PSA測定が不可欠です。
PSAとは前立腺特異抗原のことをさし、前立腺から分泌される物質です。この物質は通常は、前立腺からネバネバ状の精漿(せいしょう)に分泌され射精する際に精漿中のゼリー化成分である「たんぱく」を分解して精子の運動性を高める役割を果たします。
ですので、健全な体ですと、血液中にPSAが浸出することはほとんどありません。
しかし仮に、前立腺に疾患があると、このPSAが血液中に浸出するため血液検査で前立腺の異常が測定可能となります。

治療

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前立腺肥大症で死亡する例はほとんどありませんが、腎後性腎不全に発展することもまれにあります。
ただ、その症状を治すことができずに困惑しているケースは多く存在します。
昼間の活動が制限されたり、夜間の睡眠が不十分となり、生活の質(QOL)が著しく低下します。
前立腺肥大症の治療は患者さんの有する症状の程度が同一でも、困窮度には大きな違いがあるので、患者さん自身が中心的役割を果たすべきなのです。
治療法は重症度に応じて経過観察、薬物療法、手術療法などが行われています。
薬物療法では、α遮断薬と抗アンドロゲン剤が用いられています。

代表的治療法

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1α遮断薬(αブロッカー)

前立腺肥大症治療のまず処方される薬です。
この薬は尿道抵抗を低下させる作用をもち、前立腺腺腫を縮小させる作用はないのですが、その効果に即効性があることから第1選択薬と言われています。



その特徴は次のようなものです。

  • 効果の発現は比較的早い。
  • 自覚症状ではおおむね50~80%
  • 尿流測定では40~70%の患者さんに有効性がみられる。
  • 副作用として立ちくらみ、めまいに注意する。
2経尿道的前立腺切除術(TURP)

患部まで機器を尿道から挿入して、肥大した前立腺組織を切除します。
手術は入院が必要で約1週間ぐらいかかります。
前述の薬物療法が効かなかったり、尿閉が何度も繰り返す場合は手術を行います。

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